闇に光る星空を想う

あの震災から一年。

ですが、その前日は母の誕生日でした。

震災後はあまりにも、気が動転してめまぐるしい日々をおくっていたこともあり、

すっかり震災の前の日が母の誕生日だということを忘れてしまっていたのです。

仙台に帰り、ささやかな誕生日祝いを両親としましたが、やはりこの一年のことをいろいろおもいだしていました。


ちょうど、昨年の今頃の時間は、まったく両親とは連絡とれず、テレビでずっと闇のなかで

燃えている街の光景を、ダウンジャケットを着たままただ呆然とじっとみていました。

娘が一歳だったので、大きな余震などがまた起こったら、抱えて逃げなくてはということも考えていました。

そのころ、連絡のつかなかった父と母は車のなかで、避難していたそうです。

すべての電気も、ガスもつかなったので、街全体が真の闇だったといいます。

そのときにみていた夜空に広がる星がとても奇麗だったのが忘れられないと母が言っていました。

仙台の市内の人たちは、僕らがライブでみていたような津波の様子などは、もちろんテレビではみれて

いなかったので、一晩明けるまで、あのような大変な被害が起きているとは夢にも思わなかったとい

います。だからこそ、時間が少し経ってからのショックは大きかったのでしょう。

2日目も車で過ごそうと、夜をむかえたときパッと目の前の家の電気がついて本当に嬉しかったと

言っていました。それからガスが復旧するまでは一ヶ月かかりましたが。


一万人以上もの方々が亡くなられた、昨年のこの日を想う時、なぜか僕はその夜空の星が目に浮かぶようなきがするのです。

市街地の真っ暗な闇に光る満点の星空は、もう今となってはみることはできません。

ただ、お祈りをし、目を閉じると心のずっと奥の闇のなかで、ひとつひとつの命の尊さがキラキラと

光っているのです。

亡くなってしまった命、そして産まれてきた命、

すべての尊さと愛しさを、この震災はおしえてくれたきがします。

そして偶然に重なった母の誕生日と、この震災の起きた日には、

これからもずっと自分が授かった生命についての問いを与え続けてくれるのだとおもいます。


今日の空の雲から差し込む光も、美しく悲しくみえました。

明日からまたこの与えられた命を、そして

守っていく生命のために精一杯、頑張って生きていこうとおもいます。


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来週はついに『MY RHYTHM』本番です!精一杯の感情をこめて踊ります。
# by kazthehoofer77 | 2012-03-12 00:14

3/17 『MY RHYTHM』それぞれの気持ち、それぞれのリズム

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ここ最近は、毎週のように仙台に行っています。

昨年震災ののために中止になってしまった公演『MY RHYTHM』のリハーサルをするためにです。

いつも新幹線に乗り込み、福島を通過するあたりから、景色が雪景色に変わっていき、到着すると

東京よりも2〜5度くらいは気温が下がったかんじが、いつも「東北だな〜」という感じです。

まず、実家のカフェによってコーヒーを飲むというのが習慣になっています。

それから、スタジオにむかいます。

このスタジオは自分が20年まえにタップをはじめた場所で現在は、オーナーは違うのですがこの同じ

場所にまた戻りたくさんの人達とタップというアートを共有できることは喜びです。

この一年、震災からタップのレッスンを再開するにあたり本当に皆さん大変だったとおもいます。

いまでも、やはり大変な状況は続いている様子は、仙台にいるとわかります。

一般的にイメージする被災の状況というのは、わかりやすくは仮設住宅のイメージや瓦礫のある場所の

ことだとおもいますが、実際は見えない被災の状況、ひとりひとりの心への影響というのは根が深いの

だなあとこの場所に来るとよくわかります。

目には見えないけれど、多くの人達はまだまだ心に傷を負っているのだと感じます。

それでも前に進まなくてはいけない、このままではいけないという状況で

自分が言えること、できることは何だろうということをいつも考えます。

いま自分にできることはやはりタップを踊ることから、

それでも本気でそこに向き合わなくてはとおもいます。

たくさんの生徒たち、ひとりひとりとたくさんの言葉を交わしました。

ときにはヒリヒリと感じながらも、話しにくいことも共有していきたいと思いました。

どれだけ共有できるはわかりません。

ひとりひとり違うもの同士がひとつのステージにあがったとき

ひとりひとりちがう状況、ちがうきもちを抱えているけれど

ひとつのおなじステップを踏む。

それってとても素敵なことです。

したは8歳からうえは70歳まで、

みんなの自分のリズムをおもいっきり奏でてもらいたいです。

僕も精一杯踊ります。

そしてゲストに日野皓正さん。

いったいどんなことになるのか、。

3/17『MY RHYTHM』みなさん楽しみにしてきてください!

これは自分にとってもひとつの区切りになるとおもいます。

熊谷和徳


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詳細はこちら!東京からもたくさんの方が来てくれる予定です。うれしいな。
http://kaztapstudio.com/pg470.html
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# by kazthehoofer77 | 2012-03-05 00:08

LESLIE KEE "POWER PEOPLE"

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写真家のレスリー・キーの写真展『POWER PEOPLE』に僕の写真が展示されています。
レスリーの想いの詰まったエネルギーある写真展になってますので、是非たくさんの方に観て頂けたら嬉しいです。
レスリーとは以前に『SUPER TOKYO』という1000人くらいの日本人を撮るという企画で、
撮影してもらったことがあります。
彼のテンションの高さと、撮影のスピードとエネルギーの強さは、1000人の被写体の人たちを魅了し、有名、無名問わず
日本人1000人がみんなすごいいい表情でヌード(!)になってるというすんごい企画です。
今回の展示場でながれているメッセージで『僕と熊谷和徳は似たところがある』と言っていました。
写真家として、外見だけでなく、生き方や中身をしっかり見てくれてるんだなと思いとても嬉しい気持ちになりました。

とにかく、一歩展示会に足を踏み入れるとレスリーのパワーに圧倒されます。

是非観に行ってください。お土産に写真が撮れるコーナーもあり、とっても楽しいですよ!

http://www.artmeetslife.jp/NY/Leslie_Kee/index.html

*上の写真は西武一階の柱に貼られた広告です。実際の写真は7階に展示されてます。


以下、SUPER TOKYOのレスリーのメッセージです。

世界中の母たちへ

シングルマザーだった私の母は39歳という若さで命を落としました。
私が13歳のときでした。
とても貧しい家庭でしたが、母は私に溢れんばかりの愛を、
大空よりも大きな希望を、そして何よりも大切なこの命を与えてくれました。
あの日から何十年の年月が流れ、私も39歳になります。
写真を通して世界中の人々に愛を、そして天国の母に感謝の気持ちを届けたい。
東京で出会った1000人の愛と平和と絆をひとつにして、
世界中の人々を幸せにしたいです。


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# by kazthehoofer77 | 2012-02-22 11:43

THINK DIFFERENT -DEAR GREGORY HINES

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2月14日のバレンタインデーは故グレゴリーハインズの誕生日でもありました。

もし,今グレゴリーハインズが生きていたらなあということをたまに想います。

もしかしたら、日本に来てたかもしれないなあ

そのときはどんな話ができたかなあ

どんな踊りを踊っただろう。

写真は生前APPLEが大好きで宣伝にも出たグレゴリーに敬意を表し、彼が亡くなったときにAPPLEのサイトに追悼の意で
でたものだそうです。

『THINK DIFFERENT』

グレゴリーもたくさんの革命家と同じように、世間の固定概念と戦い、
TAPを音楽的にもイメージとしても、違うレベルに変え、そして過去の歴史的タップダンサー達を現在に伝えました。彼にぴったりの言葉だなと今、しみじみと思います。
グレゴリーの貢献に心から感謝したいと思います。
そして、誕生日おめでとうございます!

"クレイジーな人たちがいる
反逆者、厄介者と呼ばれる人たち
四角い穴に 丸い杭を打ちこむように
物事をまるで違う目で見る人たち

彼らは規則を嫌う 彼らは現状を肯定しない
彼らの言葉に心をうたれる人がいる
反対する人も 賞賛する人も けなす人もいる
しかし 彼らを無視することは誰もできない
なぜなら、彼らは物事を変えたからだ
彼らは人間を前進させた

彼らはクレイジーと言われるが 私たちは天才だと思う
自分が世界を変えられると本気で信じる人たちこそが 
本当に世界を変えているのだから

Think different."




I also would like to pay tribute to Steive Jobbs and Whitney Houston.
REST IN PEACE.


# by kazthehoofer77 | 2012-02-16 02:32

ありがとうという言葉

先週末よりまた仙台のほうにいました。
土曜日はTAP THE FUTUREのレッスンをし、それから日曜日は名取市の仮設住宅のほうにいき、
子供達と一緒に踊ってきました。
朝方、ひさしぶりに余震で目が覚めたのですが、震度3ぐらいでも宮城県沖だったので結構
身体にググッと感じる揺れでした。昨年4月に仙台で震度5強を受けたときのことを思いだしていました。

レッスンでは、みんなで『これから』というテーマを話し合いました。
隣の県、福島で起きている原発の問題は、宮城にとってもかなり深刻な問題で、深刻であるが故に
なかなか話し合うことが難しくもあります。それでも気持ちを,少しでも共有できたらと思い話をしました。みんなそれぞれの話を聞くことができてよかったです。

日曜日に行った名取の仮設住宅。
今回はTAP THE FUTUREの子供達にも協力してもらったのですが、
踊っている子供達を見ているみなさんがとてもいい表情されているのが印象的でした。
このような場でTAPを踊ること自体、まだまだ自分自身もとても複雑な心境で、自分の無力さもひしひしと感じてしまいます。
きっとまだまだ余裕のない方々もたくさんいらっしゃることでしょう。

ただ実際にこういう場にいき、お話をしたり、手を握ったりすることは、
なにか単にボランティアということ以上に強い繋がりを感じることができます。
それは自分のためということの意味のほうがもしかしたら強いかもしれません。

だから、ただ「ありがとう」という言葉がでてきます。

これからもまたいきます。


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2月よりはじまったグリコのCMに出演しています!是非チェックしてください。
http://web.glico.jp/egao/top/index.html

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3/17 仙台TAP THE FUTURE公演 『MY RHYTHM』チケット発売中です。
http://www.kazukumagai.net/information/?p=414
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# by kazthehoofer77 | 2012-02-13 23:50

じぶんだけのリズムを踏もう!『MY RHYTHM』3/17

昨年は震災のために中止になってしまった仙台TAP THE FUTURE公演『MY RHYTHM』が今年は
3月17日に仙台市青年文化センターで行うことになりました。

昨年の3月11日の地震の翌日には仙台で最終のリハーサルをおこなう予定だったので、
地震のときに、『明日の練習どうしよう。。』と思った人も多かったようなのです。
実際にはそれどころではなく、電気もガスも通らない状態だったのですが、楽しみにしていた
子供達はずいぶん残念だったという話を聞きます。

あれから一年がたち、もう後ろばかりを振り返っていられない、
「ここから前に進んでいこう」というのが今回の僕らの想いであります。
ひとりひとりの進みはゆっくりでも一歩一歩、確実に前へと
大地を踏みならしていければとおもいます。

そして、今年は昨年にはなかった大きなプレゼントとして
スペシャルゲストが登場します。

トランぺッター日野皓正さんが、こんかい仙台のみんなのためにということで
友情出演して頂けることになりました。
ほんとうにありがたいことだとおもいます。

お父さんがタップダンサーでタップに対して人一倍の愛情を持っている日野さん、
きっと今回もすっごいタップを踏んでくれることでしょう!楽しみです。

今回,チケットはたった2000円(!)です。是非この機会に遠方の方も仙台に来て頂き、
なにかしらいまの仙台の状況など感じて頂けると嬉しいです。
KAZ TAP STUDIOからはすでに東京から観に行きます!という方々が何人もいて嬉しいかぎりです。

是非お待ちしております!


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詳しい情報はこちらから
http://www.kazukumagai.net/information/

宮城県復興支援ブログココロプレスhttp://kokoropress.blogspot.com/2012/01/blog-post_4101.html
# by kazthehoofer77 | 2012-02-06 16:05

人と人とのエネルギー

今日は朝から雪、それから電車が事故のためしばらく停まるという前途多難な出発でしたが、
無事に名取市にいくことができました。

まず最初に仮設住宅にいき、現在の状況についていろいろとお話をきいてきました。
実際に皆さんが住んでいる環境のなかで日々のケアをされている方から、
今本当に必要なことは何かということを質問してみたところ、
『ひとのエネルギーが必要』とのことでした。
仮設の場所によってもちろん異なると思いますが、年寄りがおおいこの仮設住宅では、
部屋からでなくなってしまい引きこもってしまう方もおおいので、人と人との交流のなかで元気になるようなこと、
心のふれあいや,会話、楽しいとおもえることが嬉しいとのことでした。

震災からもうすぐ一年が経つところで、みんなそれぞれが一歩を踏み出そうというところで
新たな段階にきているのだろうなあということを実感します。
スケジュール表にはたくさんの日々のアクティビティーが書いてあり、集会所に集うおじいちゃん、
おばあちゃん達も笑顔があふれていて、そういう部分も大分変わってきたところとのお話でした。

その後、ちかくにある保育園にいき、ここでは4歳、5歳の子どもたちにむけて踊ってきました。

ここまでたくさんのちいさい子ども達と実際にふれあうことは自分としてもはじめてだったので、
じつはすごく緊張していたのですが、みんなとても真剣にタップをみてくれたあと
みんなのうたう歌にあわせて踊ったり、みんなにも踊ってもらったりして、あっというまにすごく
楽しい時間をすごしました。
最終てきにはぼくのひげをみんなでナデナデして、『すご〜い!おじいちゃんじゃないのにひげながい〜。』という
子ども達にされるがままにひげを引っ張られながら、名残惜しくこの日の体験がおわりました。
『くまがいさん、またきてね〜!』『またくるよ〜』、と約束してヒゲのタップ男はさりました。
ああ、よかったなあとホッとしました。

今回の訪問でとくにおもったことはやはり、こういう場で日々働いている方々の素晴らしさです。
一年がかりで、子ども達の地震,津波にたいする恐怖と向き合い、頑張っている保母さん達、
毎日、毎日、おじいさん、おばあさんの体調、言葉の中からそのかたがたの今の状況を日々管理している福祉の方々。
本当にこういう方々の影ながらの現場での支援というのが本当の支えになっていると感じました。

たまに来る僕はこのような方々とふれあうことで確実にエネルギーをうけとって帰ってきます。

ありがとうございました!またすぐにいきます。
明日はTAP THE FUTURE!




5歳の子達との記念写真



# by kazthehoofer77 | 2012-01-20 21:44

EVERYDAY LIFE

一昨日はこどもがまず熱をだして、そしてばたばたと全員がうつって寝込むというパターンで
一日ダウンしました。

今回は、それほどひどくなく一日でよくなったので、少し必要な休養をとれてよかったなとおもいます。

ここのところ、なんだか世の中で起きているいろんなことに考えさせられ

それでもながれている日常の時間のなかで、どうしたらいいのかわからなくなることも多々あるのですが、

きょうは久しぶりに元気になった子どもの笑い声と走り回っている姿に、元気づけられました。

やはり子どもが元気なことがなにより一番ですね。

自分自身も一日一日をしっかり踏みしめて強く頑張っていこうとおもいます。


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# by kazthehoofer77 | 2012-01-18 09:36

言葉のリズムとTAPのリズム

以前に対談させていただいたこともあり、とても大好きな詩人、谷川俊太郎さんの本を読んでいました。

なんか読んでいて救われるような気持ちになりました。
最近はそういう言葉を求めているのかもしれません。

TAP DANCERにとっても大切なリズムということ、
そのリズムについて面白いことが書いてあったのでここにメモしておきます。




『我々がもし感動すれば、リズムは自然に我々のなかに生まれているものだ。

そのリズムを素直に、自由に、かつ工夫をこらしてとらえることを私は目指していたい。

リズムは五七五だけではない。それは音の数や,頭韻だけでもない。それはもっと豊かなものである。

その意味で、私はリズムという言葉を、多少曖昧なほど自由に、広義に使いたい。

ある意味ではイメージにもリズムはあるのである。

中略

はじめは聞き慣れたリズムしか聞こえないかもしれぬ。

だが、我々の身体は、段々敏感になってくる。そうして新しい色々なリズムが聞こえてくる。

それを性急につかまえて定型の檻のなかに入れようなどとするな、我々は待つのだ。

利口ぶってそれを抽象的な美学のなかで殺したりするな。

我々の心臓は脈うっていいるのだ。』 ー 詩を考える 谷川俊太郎より


谷川さんの家に行ったときには、たくさんの本とアンティークのラジオのコレクションがあって
すごく気持ちのいい空間でした。
谷川さんにはなにか自由にする、解放するような力があるような気がします。




ORNETTE COLEMAN - FREE JAZZ





Sandman Sims


# by kazthehoofer77 | 2012-01-12 02:28

『ここから、これから』ということ

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先週土曜日今年はじめての仙台でのTAP THE FUTUREレッスンを行いました。
仙台はものすごい寒さ。ちらちらと雪が舞うなか、『やっぱり東北はしばれるなぁ〜』とひとりつぶやいてみました。

レッスンでは3月17日『MY RHYTHM』にむけて、みんなで話し合いました。
気持ちを共有して、どれだけの想いをみんなで伝えられるかが今回の公演のポイントになりそうです。
みんなの気合いも十分なので、がんばります。

次の日には、TAP THE FUTUREを共催していただいている仙台市文化事業団の方々からの取材で、
自分の思い入れのある場所に行ってほしいということで、名取の閖上へむかいました。
昨年4月にこの場所を訪れてから、またこの場所からスタートしたいという気持ちがありました。

閖上にむかう道は、途中からなにもない荒野になっていきます。


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4月に来た時には、瓦礫の山だったのがほとんど瓦礫は整理され、幾千の家があり家族が住んでいたであろう場所は家の土台だけが残りどこまでも地平線がつづいていました。
瓦礫がなくなったことで、冷静さとともになにか自分の心のなかに、いままでとも違う悲しい感情がこみあげてきました。
なにか時間とともに変わってしまうこと、風化してしまうことの恐れや、寂しさなのかもしれません。
あの混乱のさなかには感じられなかったことが、時間が経過したことではっきりと自分のなかにあらわれてきたようでした。

きちんと整理されたかのように規則正しくならぶ家の土台と、かつてあったであろう道をあるいていると、たまに置いてある五月人形や家で飾ってたような置物は、以前よりもリアリティーをもって昨年のことを思いだしました。

取材後にその周辺に車をとめて、事業団の方々の話を聞いて、地元の実情をあらためて考えさせられました。ほんとうに人それぞれの体験、想いがこの場所ではそこにいる人の数だけあるのだとおもいます。
その後、僕は名取文化会館へ向かい、会館の方と今後のいろいろな話をしたり、未だ改修工事中のホールをみせてもらったりしました。

もうすぐ震災から一年経ちますが、これからは時とともに変化する新たな問題、これまでとは違う状況と刻々変化していくのだとおもいます。
本当に今必要なこと、するべきことは何か、ということを前向きに考えます。

さらに一向に収束しない福島の原発問題もまた新たな状況にむかっておりますが、このすべてにどう向き合っていくのか、

これから、ここから、みんなで話し合ったり、考えたりすることが

前にむかう一歩になるのかなとおもいます。

自分は自分としてできることをかんがえています。



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高台の上にあった「津波がきたら逃げよ」とかかれた石碑は、昭和8年にかかれたもの。高台の下まで流された。


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4月のときにみた松の木はいまも元気だった。一本の希望が青空にむかっているようでした。

http://tapperkaz.exblog.jp/13370588/
4月のときのブログ記事です。

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# by kazthehoofer77 | 2012-01-09 15:55