『自分がやってるのは「みんなの音楽」なんだよ。一つも自分のものではないよ。それはありえない。すでに美しいものがそこにあったんだ。それが入って来て俺はただそれをほんの少し広げたんだ。それをただ広げただけだよ。わかるだろ?』 もっともオリジナリティが高いと評価され、ぶっ飛んだアーティストでありベーシストJacoのドキュメンタリーの最後に彼が言った言葉に感銘を受けた。 彼はベースという楽器の可能性を限りなく広げたスーパースターであり、現在のあらゆるベーシストに多大なる影響を与えた。 しかし晩年はNYのバスケのコートで物乞いをしていたという様々な逸話を聞いた。残念ながら彼の天才性ゆえに狂気に満ちた最後をとげる。 『PAYING HOMAGE』という考えは自分の意識の中の根底に存在している。 僕が小学校(入る前?)の頃、何気なく見ていたテレビでマイケルジャクソンがグラミー賞の授賞式で、ジャッキー・ウイルソンというソウルシンガーがいかに素晴らしく影響を受けたかということをスピーチで言っていたのを鮮明に覚えている。 その時に、子供ながらに先人に敬意を払うという姿勢がなんとカッコいいことだろうかということを心に感じた。 きっと何度も何度も自分の好きな歌や踊りを聞いて、真似をしてそしていつのまにか自分自身の天才性に出会い才能を開花していったのだろう。 そして自分の心の中に生き続ける彼らのスターの存在はいつも光り続けているのだ。 タップダンサーのグレゴリーハインズがこう言っていたのを覚えている。 『モハメッドアリが対戦相手に「お前が戦う相手は俺だけじゃくて今までの歴史上の全てのボクサー達と戦うんだ」と言ったように、 私を観る人たちが今までの全ての素晴らしいタップダンサー達を私のダンスの中に見て欲しいんだ』と。 全てが繋がっているという感覚。 今瞬間に表現されることの全ては、自分だけではなく沢山の人があってのこと。そしてその財産を今僕らは受け取ることができる。 それは表現だけに限らずに『今』という人生を生きている全てのことに言えるのかもしれない。 自分は『自分だけ』で存在しているのではなくて、 あらゆる人たちとのつながりのなかで生かされているのだということ。 そこに感謝し敬意を表し、その先へとつなげていくこと。 自分のためであり、 みんなのために。 僕にとってアートの美しさとは自分自身に(honset)正直であることであり、自分自身に向き合うことであると同時に より成熟した美しさの中には自分の『HOME』(それがどこであっても)に帰り感謝と敬意を表すことであると思う。 James BrwonとMichael Jackson。6歳の時からJBに憧れて影響されてきたと涙するMJ。今は二人とも天国で踊っているね。 Gregory, Jimmy, Buster, Bunny, and Sandman。いつも答えがここにある MJがSammy Davis Jr.へ送った歌。歌詞も素晴らしい。最後のポーズはマイケルが影響を受けたサミーへ。 下のサミーの動画を見るといかに影響を受けたかがわかる。(お互いの最後のポーズを見比べてみてほしい) PAYING HOMAGE. PAYING IT FORWARD WITH LOVE. 3月の仙台公演、”VISION OF LIFE” 自分のホームに戻り、精一杯踊りたいと思います。みなさん是非いらしてください。
by kazthehoofer77
| 2018-03-04 15:33
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