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The Way I See It - Steve Condos 続き

スティーブ・コンドスのタップダンスに関する言葉で今の自分にもしっくりくる言葉がありまして、机の前の壁にいつも貼ってあります。晩年に書いたものかと思いますが、タップという表現があらゆるダンサーを通してリズムという形で『自由』になってきたのはそれほど遠い昔の話ではないのではと思います。ある時代の固定観念からミュージカルの一部のような形になってしまった。そしてまた様々なダンサーたちがよりオリジナルのルーツへと戻り、今の時代に繋がってきているのではないかと思います。

”Tap is making record progress in finding ways to create new waves of rhythms, in opening avenues of thought, and in having its choreography utilize sound rather than using overdone "flash" as a way of getting applause and appreciation.”

『タップは近年記録的な進化を遂げている。それは新しいリズムの波、開かれた思考、そして単に観客の拍手や喜びを与えるだけの派手なステップに頼りすぎることよりも『音』を重視したコレオグラフィーによるものです』

"Audiences are more rhythm conscious than ever. Today, a dancer gets responses from executing a rhythmical phrase, pure rhythm, no tricks! The new "tricks" are the use of dynamics. The powerful use of technique, and the blending of rhythms - with or without music - into a unified composition."

『観客はこれまで以上にリズムに意識を傾けている。現在、タップダンサーは純粋にリズムのフレーズを生み出すことによって、トリックを使うことなく観客からの反応を受けることができる!その新しい『トリック』とはリズムの抑揚である。音楽に合わせる、合わせないに関係なくパワフルな技術とリズムの組み合わせによって一つの作品へと創り上げることができる。

”These concept prevail today, and will prevail even more in the future. Choreographers are open to the enormous possibilities in using tap "sounds," realizing their artistic importance as well as their commercial value in today`s market" - Steve Condos

『これらのコンセプトは今日に広まっています。そして未来にはどんどん普及していくでしょう。振付師たちはタップの『音』を使うことに無限の可能性を見出していくはずです。それは現在の商業的な価値だけでなく、芸術的な価値を気づかせてくれることでしょう。』ースティーブ・コンドス


今でこそ、タップダンスによるコンサートや、ライブのようなことが可能になっていますが、
この文章を読むと、それまでは開かれていなかった可能性が開かれていく時代の変化を感じ、
興奮して文章にしているようなそんな気がします。
なぜタップダンスはそれほどまでに閉ざされた場所に長くいたのでしょうか。
グレゴリー・ハインズのようなダンサーが現れ、それまでの固定概念を覆し、本当の素直な気持ちをただタップダンスにぶつけることができる時代がやってきた。
観客に背を向けてひたすらにリズムを奏で続けた時に、たくさんのブーイングを初めはうけたと聞きました。

『必要以上に笑うことが嫌だった』とグレゴリーは言っていました。

『ありのままの姿で表現すること』を僕は彼らから学びました。

それが今僕にできる精一杯のアートへの恩返しだと思いますし、
僕にはそれしかできないような気がしますが、
ただ『純粋に』リズムに向き合っていきたいのです。


PS>> 3月に地元仙台にて公演を行います。2018年最初の日本での公演になりますので是非いらしてください!

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2017年3月には東北で初のタップフェスティバルそして年末の上原ひろみとのツアーを経て、2018年熊谷和徳が仙台メディアテークにて新たな作品を発表する。
音楽にはリトルクリーチャーズやUAのプロデュースなどでも知られる青柳拓次をむかえ、故郷仙台であるこの場所で新たな内なるビジョンをリズムとグルーヴにのせて表現する。是非同じ空間でリズムから伝わる振動と共感し、共鳴してほしい。

公演概要〉

TAP the FUTURE in SENDAI 期末公演

熊谷和徳&TAP the FUTURE in Sendai PRESENTS

"Vision of LiFE"

KAZUNORI KUMAGAI TAP DANCE LIVE 2018

日程:2018年3月17日(土)18:30開場/19:00開演

    3月18日(日)18:30開場/15:00開演 

 

会場:せんだいメディアテーク オープンスクエア

   http://www.smt.jp

   〒980-0821 宮城県仙台市青葉区春日町2-1

南北線勾当台公園駅下車、「公園2」出口から徒歩6分

   

チケット:全席自由 

     前売り 一般4000円/中学生以下2000円 

     当日  一般4500円/中学生以下2500円     

〈チケット情報〉

2月3日(土)一般発売開始

イープラス http://eplus.jp/sys/main.jsp

日立システムズホール仙台 ☎022-727-1875

仙台銀行ホール イズミティ21 ☎022-375-3101

せんだい演劇工房10-BOX ※窓口販売のみ 9:00~21:00

カワイミュージックショップ仙台

(株)ヤマハミュージックリテイリング仙台店 ☎022-227-8553

KANEIRI Museum Shop 6 (せんだいメディアテーク 1F)

カフェプロコプ

   

お問合せ/

TAP the FUTURE inSENDAI事務局

tel : 090-5589-0189 mail : sendaitapworks@gmail.com

主  催/ TAP the FUTURE in SENDAI ・ KAZ TAP STUDIO

共  催/ 公益財団法人 仙台市市民文化事業団 




 

by kazthehoofer77 | 2018-02-07 15:01
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