先月からたくさんのことがあり、書きたいとおもうことはたくさんあったのですが、今日はHaroldのことについて書きたいとおもいます。
東京のKAZ TAP STUDIOをはじめ、仙台やいろいろな場所で彼の作品である"OPUS ONE”も踊ってきたので、知っている方もおおいとおもいます。 タップの世界での先駆者の一人であり、そして現在までたくさんのタップダンサーに影響を与え続けてきたタップマスター、Dr. Harold Cromerが本日92歳で亡くなりました。 僕がNYに昨年の11月に来てから、ハロルドはすこし痩せて、歩くのも少し困難な様子でしたが、まだ元気に必ず誰かが踊るタップイベントには来ていました。 しかしながら、それから数ヶ月して肺炎で入院をしたというのを聞き、病院にお見舞いにいったときには、もうかなり弱っているのが目に見えてわかり、ショックで言葉を失ってしまいました。 それでも病院のベッドで僕らにタップのリズムを常に歌ったり手で音を鳴らしたりして笑わせてくれました。 『あまりエンターテインできなくてすまない。。』と残念そうに話すハロルドを見て、根っからのエンターテイナーなんだなあと驚きと感動をおぼえました。 看護婦さん達に自分が今までの人生でどのようなことをしてきたかを伝えてほしい、と家族には言っていたようです。 最後まで彼はタップダンサーとして誇りをもち、僕らの前では常にそうありたかったのだろうとおもいます。 そして、今日、ハロルドが天国にいきました。 92歳という年齢ですが、この10数年いつも元気にみえたハロルドがもういないという事実は、実際受け入れがたいです。 今日という日は、タップダンサーにとってとても大きな一日です。 多くのタップダンサー達のFACEBOOKのプロフィールの写真には、ハロルドとの写真が貼られ、たくさんの想い出がいっぱい書かれています。 すごくたくさんの人に愛された人だったことが、そのことからよくわかります。 自分が19歳でNYに渡ってから、たくさんの素晴らしいタップダンサー達がひとり、またひとりと亡くなっていくのをみてきました。 彼らが遺したリズム、そして言葉の一つ一つを心にしっかり受け止めて、自分も精一杯生きているかぎり踊り続けようとおもいます。 彼らが一生をかけて、踊り続けていったこのタップというアートから教わったこと、 そのことに本当に感謝しています。 心からタップダンスの先駆者達に敬意をもって、そしてタップダンサーであることに誇りをもって生きていきます。 僕はタップダンスを本当に愛しています。 熊谷和徳 "I`m a not just song and dance man. I`m an entertainer of LIFE." - Harold Cromer
by kazthehoofer77
| 2013-06-10 15:35
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