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いのちの孤独

いまこの文章を自分自身のこころの整理のために書いている

この数日間というもの毎日朝起きては後藤健二さんが解放される日を期待していた

おそらくたくさんの人もそうだと思うけど、毎日メディアからながれてくるニュース
(一時は既に解放されたという報道もあった)に一喜一憂し、
たくさんの写真や彼の言葉からだいぶ感情移入していたために
今日のニュースは心が引き裂かれるおもいだった

いまは日本にいないからテレビなどから情報を得ることはないのがせめてもの救いではあるが
毎日毎日このニュースなどをメディアで見てきた人達は
知らず知らずに心が疲れ果てているとおもう

この気持ちは2001年ニューヨークで経験した911のときととてもにている

たくさんのひとたちが一瞬にして亡くなった日
空にもくもくと戦争の爆撃のあとの雲のようなものを
いつものブルックリンの空からみていたとき
あの当時時23歳だった自分のこころは空虚感と孤独感でうめつくされた

今回の事件は911のテロのような大人数の死者はいないにしても
ずっとぼくらは一日一日
人間の残虐性をゆっくりと目の当たりにさせられた

そして『自己責任』だとか『自決』という言葉のような
聞きたくもない心ない人達の意見に心を揺さぶられて
無意識のうちに怒りや負の感情に満たされてきた

911のテロのときも怖かったのは事件そのもの以上にそのあとに起きた負の連鎖だったとおもう
突然みじかな知人が『われわれは復讐をするべきだ』と言い出した
そして理由のみあたらない得も知れない罪悪感に長いことさいなまれた
そして世界はいまだに続いていく報復戦争へと突入していった

僕自身のこころはとにかく混乱した
なんでこういう結果になっていくのか全く予想もつかなかった

今回の事件があのときのように人々の恐怖が負の連鎖として
悪い方向へと進まないように願っている

そのためには自分自身の心をまずは守ることだとおもう
残虐な映像や心ないゴシップに耳を塞ぎ
目を閉じて自分の感覚を守らなくてはいけない
それに慣れてしまっては心が壊されていく

日々のささやかなしあわせを感じるこころを
命がけでも守らなくてはいけない

そしてもうひとつおもうことは

僕らはそれぞれ多かれ少なかれ自分だけの人生を
自分自身の責任のもとに生きている
みんな孤独を背負い
自分自身の生き甲斐を探しながら
ときにはひとに迷惑をかけたりかけられたりしながら
人とつながり社会とつながりながら生きている

後藤さんはジャーナリストとして自分自身の責任のもと
自分の使命をいのちをかけて生きたひとではないかとおもう

彼の死は誰かに迷惑をかけただろうか

終始彼の目は覚悟をもって僕らに訴えかけてはいないだろうか


かけがえのない命がぼくらに今投げかけているものは

とてもおおきなメッセージにかんじる


自分としては今回の事件のことで誰かを責める気にはなれない

ただただしずかにお祈りをしながら

自分自身の生き方のなかに

できるだけ前向きな意味を見いだしたい

表現したい


命のおもみといきることの孤独を

いま身体全身でかんじている


そしてそれでも

本来だれもがもっている人のやさしさや
人と人がふれあうことのよろこび

生きていることの素晴らしさを
信じることを
あきらめないでいたい

それが今を生きていることの意味だと信じています
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by kazthehoofer77 | 2015-02-01 10:42