SO FAR AWAY

毎日の入院生活に疲れたのか、仙台のおじいちゃんが「和尚さんの話を聞きたい」と言った。それで自分も和尚さんの来る日にあわせて仙台に帰った。
病院に着くと、あたらしい病室に移されたおじいちゃんが以前よりもめっきり疲れた様子で眠っていた。
おじいちゃんに声をかけると、うすく目を覚まし「うれしいなあ。」と言った。
そのあと、急に「こわい、こわい。」と夢にうなされるような声を出した。

そうしているうちに和尚さんが表れて、おじいちゃんの横に座ると話をしてくれた。
おじいちゃんは大きな声で「おしえてください。」とさけんだ。その大きな声にぼくらも和尚さんも動揺した。
和尚さんはゆっくりと話をした。われわれは元もと仏ですべて完全なところにいて、またそこに戻って行く身であり、今の現世というのはつかの間の苦悩であるということ。
おじいいちゃんがこれから行く場所には、愛する妻も待っているであろうこと。
さっきまで動揺していたおじいちゃんは、静かに目をつぶって話を聞いていた。そしてその目からは涙が流れていたが、うんうんとうなずきながら聞いていた。
そしてそう話す和尚さんの目もまた赤く涙ぐんでいるように見えた。

僕はじっとこの光景を見ている。
雲がきれいに浮遊している空と遠くに夕日に照らされる山肌。
おじいちゃんは体全体で話を聞いている。でも、どんなことを考えながら、今の瞬間を生きているのだろう。

話が終わると、おじいちゃんは「ありがとうございました!」と力を振り絞って言った。

その夜、病室で静かにおじいちゃんを見ている。辛そうなおじいちゃんを見ているのは辛い、でもこの瞬間瞬間を一生懸命生きているおじいちゃんは本当に大切なメッセージを僕におくり続けてくれている気がする。
なにができるわけでもないけれど、できるだけの時間を一緒にいたいとおもう。
それは自分のためかもしれない。

「満足してくれたかなあ」といつの日か僕が帰ったあとおじいちゃんは言ったらしい。
さいごまでおじいちゃんとしての自分でいたいみたいだ。

次の日の朝、病室の窓から大きな虹がみえた。おじいちゃんはずっと眠っていたけど、看病している家族にはほんのすこしこころに希望にみえたようなきがした。


東京にもどり、知り合いに招待してもらったCAROLE KINGのコンサートに行ってきた。
素晴らしい人柄、素晴らしい演奏。隣で聴いてるおばさんも僕も泣いて歌って聴いた!

「you`ve got friend]

You just call out my name
And you know wherever I am
I'll come running to see you again
Winter, spring, summer or fall
All you have to do is call
And I'll be there
You've got a friend

君はただわたしの名前を呼べばいい
そうすればどこにわたしがいようと,君はわかるはず
わたしは走って君の元に行こう
また君に会うために
冬も,春も,夏も,秋も
ただ君はわたしの名前を呼べばいい
そうすればきっときっと君のところにわたしは行く
そう君には友達がいるんだ

http://jp.youtube.com/watch?v=B_L4epGowZUd0002450_12142433.jpg
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by kazthehoofer77 | 2008-11-22 03:51
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