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ぼくらはみんな生きている。

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六本木ヒルズ2DAYSが終わって、今日はたましいの抜け殻のようにぼんやりとしていました。上京していた家族と久しぶりにご飯を食べて、笑って、雨が降る音とゆるやかに流れる時間を感じていると、昨日、おとといは夢だったような気がします。

たくさんの人達に囲まれていた二日間は「奇跡」みたいだとおもった。
MCではそのまま喋ったが、それがうまく話せたはわからない。自分にとっては大袈裟な言葉ではなく、あの場にいれることが奇跡に感じられた。

5、6年ぐらいまえの話をした。

アルバイトをしていた僕は毎日、ヒルズのあの場所を通り抜けていた。
夜中のアリーナには誰もいなくて、木でできたデッキを踏むといつもいい音がしていた。
都会の空は明るくて東京タワーが見えて、清々しい空気をいつも感じた。明日はどうなるかもわからないが毎日が精一杯だった。

それから月日が流れて、またあの場所にいること。
それも、地球の裏側と感じられるようなセネガルからきたパーカッショニスト達や、タップダンサーやたくさんのこれまでに出会った人達と共にひとつのことを創り上げるためにあの場所にいた。

初日、楽屋に行くと自分の楽屋に誰かいる。敷物をしいてひざまずいてアフリカ人がお祈りをしている!僕の楽屋なのに!と思うがあまりに神聖な光景で、すごすごと弁当を持って外に出た。

文化も生きた環境も、ひとりひとりが違う。同じ国に生まれても、それぞれが違う運命を背負って、それぞれが生きている。タップダンサーのTAKAとはNYの道で話しかけられて知り合った。むらっちは仙台の9日間の公演をすべて観に来たお客さんで、そのご上京してきて知り合った。他のメンバーとも偶然に出会ってきた。

自分がTAPと出会ったことも、たまたま子供の頃にみたテレビがきっかけだった。

その日たまたま六本木に来た人も、TAPが好きで来てくれた人達も、
あの日に出会ったことはとても貴重な瞬間だとおもった。

ステージの上でそのことを思った時、『生きてるーーー!』と叫んだ。それぐらいしか頭に浮かんで来なかった。

ぼくらはいきてる。

みんないきてる。

それだけでほんとすばらしい。

みんなが一緒になれること。

ああいう場所でフリーコンサートを開くことは自分がいつも思い描いている夢だ。

踊りや音楽は野原の花や風の音とおなじように、ひとの心にはいっていくべきだとおもう。そのためにぼくはいるとおもう。こどもたちがステージのわきで足をバタバタと鳴らしている光景やおばあちゃんが客席におりた僕に話しかけてくれたりすること、
最高の光景だ。
いかなるアートもお金を払わなければ見れないものではぜったいにないとおもうから、今回のように六本木ヒルズが2日間も場所を開放してくれたことに感謝します。

本当に来てくれたみなさんありがとう。そして遠くからインターネットで見てくれたという方も!

ぼくらはみんないきている。5年まえのあのときも、そしていまもこれからも!

くじけそうになっても、信じていよう。

みんなですばらしい毎日を!

感謝。


by kazthehoofer77 | 2008-09-30 00:43
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