すてきなプレゼント

今日は、長年使い古した携帯を変えに行った。
NYにいる時間も長いし、とくに今まで携帯に執着がなく、まったく機能のないやつを使い続けていたのだけれど、今回新しいのにしたら聞いてもいないのにニュースがでてきたり、天気予報がでてきたりビックリです。(今はあたりまえなの?)ちょっと新しいのが、まだとっつきにくくて少し緊張してます。
そんな手続きをしたあとに、近くのプレハブでできた仮店舗のラーメン屋に行った。

中目黒のスタジオ近くにあるお店で、プレハブなのでちょっと入りにくいが、入ってみるとJAZZのレコードがたくさん飾ってある。前にここにひとりで来た時も気になったが、特にそのことに触れることがなかった。
とりあえずそこの売りっぽいラーメンを頼むと、おじさんが何も言わずにライスをつけてくれた。
「ライス頼んでないよ」と言うと、「ラーメンとライスはうまいぞ!」と一言。
ありがとうと言って、全部食べて帰った。

今日は、なんとなく気になって、客も自分ひとりだったのでJAZZのレコードについて聞いてみた。『おじさんJAZZ好きなんですか?』と言うと。
昔は、JAZZが好きでそういう関係の仕事をしてたと言う。JAZZをかけるバーもやったが、日本人にはわからねえんじゃないかといって辞めたと。
でもたくさんの舞台に関わって仕事をしてきたんだと言って、アルバムを見せてくれた。

何十年も前のアルバムで紙は茶色に染まっているが、そこには宝物のような直筆のサインがいくつもあった。
ルイアームストロング、ナットキングコールのような伝説の大物から僕が知らない往年のJAZZプレイヤー達のサインの数々。

すっかり感動した僕は、たくさんの質問をした。
おじさんはJAZZについてや中目黒の変化についてやたくさんの話をしてくれた。(片手にビール飲みながら)ラーメン屋がもうバーのような雰囲気に!

すっかりラーメンも食べ終わって満足した僕は、ありがとうとお礼を言って、
僕もタップダンサーなんだと言うと『これもっていけ』と言って一枚の紙切れをくれた。
なんと、それはあのサミーデイビスJR.が紙に直筆で書いたサインだった!

そんな恐れ多いものをもらっていいのかと言うと、
ラーメン屋がもってたって仕方ねえ、と言う。

最大限のお礼をしてスタジオに帰ると、景色が違ってみえた。背中で「がんばれよ」と聞こえた。
なんて素敵なことかと思う。中目黒のラーメン屋でサミーデイビスJR.のサイン!??

NYにいるときに不思議な出来事や、不思議な人との出会いをいくつか経験した。
グレゴリーハインズに出会ったのも偶然にことだった。たとえ小さなことでもいつでもそれは起こっているんだ。

今日ふと思ったことは、人と出会うときに自分の心が閉じていれば、なにも起きない。
心を開いた瞬間になにか予想もしなかったことが、突然に入ってくる。
世の中は自分の心が思うように開かれて行く。

そしてこんなことも思う、もしもおじさんがラーメン屋ではなく、ジャズ喫茶のおじさんであれば、そのサインはもらうことはなかっただろう。見せてもらうのが精一杯。
だけど、おじさんの心は、これはあげても自分はなにも失わないと、大きく開いていたんだとおもう。

その後、サイバーショットのとき以来の友人であり、素晴らしい映像作家である丹修一さんにお会いして、話をした。「きっとおじさんは、カズにそれをあげたっていう感覚じゃなくて、託したんだね。」と言う。彼は映像も素晴らしいがいつも素敵な話をしてくれる。本当にありがたい友達。

いつも素敵な瞬間がそこで起ころうとしている。
それをキャッチするかどうかは自分の心次第。

毎日は素敵なプレゼントなんだ。

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ALL MY BEST. SAMMY DAVIS JR.と書いてあるd0002450_222346.jpg
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by kazthehoofer77 | 2008-05-14 01:50
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