MUSIC NATURE DANCE and LIFE

d0002450_230444.jpg
彼らにとって音楽と踊りは生活そのものだった。

朝10時すぎると、どこからともなく太鼓の音が聞こえてくる。ひとりが太鼓をたたくと、つぎつぎと人が集まってくる。そしてそれに合わせて踊りをおどる。踊りはおもに女性が踊り、太鼓は男性が叩いていた。
昼になるとご飯を食べて、1時には店も全部閉まり、すべての人達がお休みをして精神も休ませ、悪い精神を出す、という習慣らしい。
この時間は太陽の日差しも強すぎて、あまりみんな歩かずに日陰でゆっくりしている。


日が落ちてくると、練習場へ行きまた楽器を持ち、太鼓を鳴らしはじめる。
この時間は伝統的な曲をみんなが練習したり、踊りもしっかり太鼓にあわせて踊る。
海に日が沈むのを眺めながら、みんなが解放的に音を鳴らし、歌をうたう姿は夢を見ているかのような光景だった。昔から、何も変わらず太鼓を叩き、踊り、時代も全く変わっていないようなそんな光景。

d0002450_2442525.jpg



ダンサーは裸足で地面を強く踏みしめるような踊り。

「シューズもなにもいらない。この身体さえあれば」と言っているかのように、身体のすべてがリズムにのって本能が踊っている。そんなダンスだった。
あまりの迫力に圧倒された。

彼らにとって踊ることや音楽を奏でることは、エンターテイメントやショービジネスのように誰かのために見せるためのものではない。毎日の生活の一部であり、そしてまた誰かのために捧げるためのものであって、それはとても崇高なものに思えた。

アフリカの音楽やダンスは、一般的に野蛮的な印象を持たれる。
僕は、このアフリカの地に来て、この音楽がいかに知的で伝統豊かなものであるかを、体中で感じた。NYのカーネギーホールでみたベルリンフィルの音楽も、この大西洋に沈む夕日と、ヤギのいる練習場で聴くセネガルの音楽も同じ感動を与える崇高な音楽だった。
僕はこの価値をどうにかして、あらゆる人達に伝えたいと思った。

そして島の人に、ヤギが囲われているところの板を指差し、「こんなような板がほしい」と言って。なんとか現地で板を作ることができた。
ゴレ島初のタップ板制作。

毎日、毎日、日が暮れるまで、踊りを踊れることの幸せ。この島は音楽の楽園。

日が暮れるとお祈りの時間のために、みんな静かにする。

毎日は音楽とともに過ぎていった。

つづく。


d0002450_2482858.jpg


d0002450_2485062.jpg

[PR]
by kazthehoofer77 | 2008-01-23 02:45 | AFRICAへの旅
<< 2/2 KAZ TAP STU... 光と闇の島 ゴレ島へ >>