光と闇の島 ゴレ島へ

朝方、みんながお腹が空いたといって、ご飯を食べに行くと言う。
タクシーに乗って行くと、ヤギが繋がれた小屋のようなお店の中へ。
薄暗いお店の中はお香の香りがすごい。
ひとつのお皿に羊の肉が大量にのって運ばれて来た。みんなはその肉を手でちぎって食べる。ソースも手でつける。郷に入っては郷に従う、僕もおそるおそる食べてみると、香辛料が効いていてうまい!
セネガルで食べたはじめての食事はここだった。セネガルでは基本的にひとつのお皿をみんなで囲んで食べる。スプーンを使うこともあるが、手で食べるのは普通のことだ。
このあと、ずっと仲間とひとつの皿を囲む生活が続いたが、この感じは一体感があってとてもいいと思った。同じ釜の飯を食うとはよく言ったものだ。

食べ終わってついにフェリーに乗る。まだ薄暗い中、島へと向かった。
真っ暗な海の上に満天の星が光っていた。
そして、朝に見たゴレ島の光景は本当に美しくて、まるで夢のようだった。子供の頃に憧れた宝の島のような感じ。とにかく色が美しい。


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しかしながら、この島にはひとつの大きな闇を抱えている。

この島はその昔は、奴隷の貿易港として使われた。奴隷が捕まっていた場所や、戦争のときにつかわれた大砲などはそのままに残っている。
アフリカを象徴する赤、黄色、緑の配色(ラスタカラーとして知られる)赤は、このときに流したたくさんの血の色を表している。
ここに来てはじめて、その意味を実感した。

今でも、貧富の差はとても大きいようだ。足のない物乞いがずるずると身体をひきづって這いつくばっていた。ラティールに聞くと、ポリオなどの病気と医療不足のためたくさんの人が、ひどい状態のまま放置されていると言っていた。その光景は楽園のような海と空と、大きなギャップがある。

この国の光と闇の大きな違いを滞在中に身体に感じた。

そして、僕がこの地にやってきた大きな目的は、その奴隷制でアメリカやヨーロッパへ連れて来られて、継承されて来たとされるリズムの言語を体験することだった。
ずっとこの場所にくるべきだと思っていた。タップダンスのルーツ、リズムのルーツを感じるために。
この地で、実際に地面を踏みしめ、今までやってきた自分のタップダンスというアートの意味をもっと深く確認したかった。

そしてそのためにまずやるべきことは、9万円かかると言われここで持ってくることができなかった『どこでもタップ君』のアフリカバージョンをこの地で作ることだ。
まず板探しからはじまった。。

つづく。


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奴隷制についてはこのHPをご覧ください

http://kunta.nomaki.jp/
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by kazthehoofer77 | 2008-01-22 03:34 | AFRICAへの旅
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