天を恨まず

『天を恨まず、運命に耐え、助け合っていくことがこれからの私達の使命です』

被災地である気仙沼の中学校の生徒の言葉です。

http://www.youtube.com/watch?v=kP_JoN-94cI
津波のことを『天罰』と言った石原都知事とは正反対の言葉だとおもいます。

4/7、仙台へ到着した僕は避難所での惨状を見てからも、この街が復興に向かっていると信じていた。
ガスはまだ通っていなかったので、両親も一ヶ月お風呂に入れていなかったけれど、
みんなでこの一ヶ月を乗り切ったという気持ちを会う人たちみんなから感じられた。

しかしながら、その晩に起きた震度6強の余震は、そんなみんなの希望を打ち壊すかのように容赦ないものだった。
ちょうど、そのときは夜の11時もまわり、両親は少し僕が帰ってきたことを安心したのかお酒を飲み、もう大丈夫といいながら気分よく寝ていた。
ぼくはちょうど電話をしていたのだけど、相手からの『すごい音だけど大丈夫?』という声で我にかえり、大声をだして両親を起こした。
つぎつぎとものが倒れ、ガラスが割れる音、ビルが揺れる音、テーブルやクラヴィノーバが倒れていく。両親のほうに駆け寄るけれど、視点が振動で定まらず、歩けない。
その間、両親は声も発さずに、ただ呆然と倒れるもののなかジッとうごかなかった。

あとから聞いた話では「地震慣れしてるから」という言葉だったが、あのときの僕にはもうすべて諦めてしまったかのように見えて、それがこわかった。
絶対になんとかしなければと焦ったが、すっかりお酒でいい気持ちになっていた父はまったく動かず、すこし地震がおさまったところでヨロヨロと立ち上がり割れた食器にむかって
『ちくしょ〜〜、おもしろくねえ!』といって片付けはじめた。
今、そんなことをしてる場合じゃないと言ってなんとか避難させようとするが、たいへんだった。

落ち着かせて両親を避難させると、小さな声で母親が言った。
『なんでわたしたちだけ、こんな目にあわなくちゃいけないんだ。。』

それは本心なんだとおもう。なんでこんなにも東北の人たちは苦しまなくてはいけないのだろう、、と思った。
一回目の地震で壊れなかったものが、今回の地震ではたくさん壊れた。
思い出がまたなくなった。


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その日は朝まで眠れなかった。ほんとうに悔しくて。
次の日は避難所に行くはずだったが、行けずにお店を手伝い、両親と一緒に親戚の家へ行った。
お風呂に入れてもらえるということで、行ってみたが親戚の家も地震で壁にヒビが入り、大変な状況だった。津波で亡くなった方の話を聞く、胸がつまりなにも言葉もでない。

そして4/9久しぶりの仙台でのワークショップ。
『TAP THE FUTURE』のみんなに会うことが出来た。避難所で働く方々はまだ来れない方がいましたが、みんなにやっと会って、そして一緒にタップをまた踏むことができることが
ほんとうに奇跡に感じられて胸があつくなった。

生徒たち同士も、またげんきに会うことができてすごく喜んでた。
そして、僕もタイミングわるく地震にあったというのをみんな笑ってくれたけど、
この土地でみんなや家族と一緒に少しでも一緒の体験ができたことが,変な言い方だけど
良かったと思ってる。

みんなでタップを踏んだ瞬間からわずか2時間のあいだは、不思議なもので
まったくの恐怖や不安が吹き飛んだ。
完全なる安心感。

またいつ余震が来るかもわからない状況でも、みんなで集まりタップに夢中になってることでなにもかも忘れられた。そんな経験はいまだかつてないこと。
TAPを今この瞬間踏めるありがたみと、人と人との繋がりを強く感じられたことは
これまでやってきて良かったと深く感じられるときだった。
仙台では逆にみんなからパワーをもらってしまった。ほんとうにありがとうと言いたい。

東京へ戻ったその日,家に着いた瞬間、また余震があった。

仙台に仲間をのこしてきてしまったようなそんな気分で悲しかった。

まだまだこれからはじまる復興への道。原発の問題もまだまだあるものの、
余震に怯えている彼らにとっては今日、明日の問題で手一杯で原発の話まではほとんど及びません。
被災地にいない僕らにできることは、被災地の状況をまず知ること。
原発を推進、反対という議論は、その惨状をみてからできるでしょうか?
被災地を助けたいと思えば、彼らを苦しめる原発もまた止めなくてはいけないとおもいます。
これ以上の苦しみは必要ないからです。


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ここからまた頑張っていこう!
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by kazthehoofer77 | 2011-04-19 00:10
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