先日、東京フィルとの公演『REVOLUCION』を終え、東京JAZZまで駆け抜けて今やっとほっと一息ついています。 たくさん書きたいことがありすぎて、なにから書いていいのかわかりませんが、、 とにかく『Revolucion』に足を運んでいただいた皆様、ほんとうにありがとうございました! 企画をいただいてから約一年、寝ても覚めてもクラシックを聴き続け、 コンセプトを練ってきました。この期間の間に様々な運命的な出会いや発想があり、この企画がついに実現することができたのです。 コンサートが終わる直前まで、僕は信じられないような気分でいました。 そして終わってしまい、僕は途方に暮れたような気分で家に帰ったのでした。 『Revolucion』が行われるまでには長い時間を費やしました。 まず今回、編曲をお願いした中島ノブユキさんとの出会いは今年の冬、とある近所のカフェでかかっていた音楽からでした。 そのとき、企画が決まっていたものの選曲やアレンジをどうするということはまるで決まっておらず白紙のときでした。 悶々とした気持ちのまま、お茶を飲んでいたときに流れていたのが中島さんのアルバムのなかの 『AFRICAN FLOWER』という曲でした。 デュークエリントンの隠れた名曲で大好きな曲だったのですが、弦の響きのようなものを感じてインスパイアされるものがあり店員さんに聞いてみたところ、 それが中島さんの作品だったのです。 すぐに中島さんをネットで検索してみると意外なところで繋がりがあり、 電話番号を聞いて次の日にはすぐに連絡をとり、 そして次の週には僕の家に来て今回のお話をしていました! そして中島さんとつぎつぎとアイディアをすぐに話し合っていったのです。 そして次に決めなくてはいけない指揮者は、昨年いわきアリオスで子ども達のためのワークショップで共演させていただいた中川賢一さんにお願いしました。 とにかくこの方のパワーはすさまじくて、圧倒されるほどなのですが、まずはクラシックを熟知したうえで、 TAPとやる意味を理解してくれて面白がってくれていたので一度お話をしたときにはたくさんのアイディアがあり本当に助けられました。 このお二人との出会いから今回の公演の奇跡はスタートしました。 しかしながら、誰もがはじめて関わるこの企画にはたくさんの障害がありました。 そのひとつひとつをみんなで乗り越えて最後まで走り抜けたことに本当に感謝しています。 関わってくださったスタッフの皆さんにはいつも助けられました。ありがとう! そしてもうひとつ重要なファクターは以前に円形劇場を観に来てくださった尊敬する作家の柳田邦男さんからいただいた本、 『いつも心に音楽がながれていた』は今回の公演のおおきなテーマを創るきっかけとなりました。実際に中島さにも中川さんにもこの本を読んでいただいて、 コンセプトを構築していく上でみんなの気持ちを共有するためにもとても重要だったとおもいます。 『REVOLUCION』というタイトルにもある『革命』という言葉、 そしてショスタコビッチの音楽はまずこの音楽が作られたストーリーに魅了されて選曲しました。 そしてカザルスの『鳥のうた』やマタイ受難曲、この曲達のもつ本質を十分に理解するにあたり、 奴隷制から生まれてきたTAPという芸術との共通する点も必然的に見いだしていくことができました。 クラシックの楽曲を踏む上では、その曲の本質を理解して入り込む必要があると思ったからです。 そして今回新たに『Beginning』という中島さんのオリジナルの素晴らしい楽曲も加わりました。 このようにして今回の公演は少しづつスタートしていきました。 いまはただただ感謝の気持ちしかみあたりませんが、『BEGINNING』からはじまったこの公演はこんかいまだスタートを切ったばかりのようなきがしてなりません。 ここからがほんとうのスタートなのだとおもいます。 これからも自分自身をぶっ壊し、あらたに革新し、前へと前進していけるように 頑張っていこうと思います。 また新たな『Revolucion』にむけて。 熊谷和徳 公演のレビューがアサヒコムで紹介されました。是非チェックしてください。 ttp://www.asahi.com/showbiz/stage/spotlight/OSK201009040038.html
by kazthehoofer77
| 2010-09-07 02:10
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